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 2月1日~2日に新潟県長岡市で開催された「長岡ものづくりフェア」に参加した。2014年に中越地震から10年の事業として始まったもので、今年は6回目になる。近年は科学フェアや伝統工芸展など複数のイベントを集めた形になっており、1日1万人を超える来場者を集めている。東京で行われる日本最大のメイカーフェアが1日1万2000人程度の来場者なので、それに迫る規模のフェアだ。長岡ものづくりフェアが入場無料なのに対し、東京のメイカーフェアは有料なので単純な比較はできないが、人口が27万人超の長岡市で開催されていることを考えると驚異的といえる。

 会場である「アオーレ長岡」は、市役所やアリーナなどが組み合わさった複合施設で、JR長岡駅の目の前に位置している。交通の便がいいことから、普段は科学やものづくりにあまり触れないであろう人たちが多く来場しているようだった。

メイン会場のアリーナは体験型のワークショップでいっぱい

 伝統工芸展と科学フェアを融合させたことで、会場にはハイテクに関係する団体だけでなく、長岡の様々なものづくり企業や学校が並んだ。多種多様なブースがあるため、お祭りとして楽しめる空間だ。

 各出展者は単に説明をするだけでなく、デモや体験型のワークショップを数多く開いていたのも印象的だった。例えば、金属加工の伝統工芸のブースではアルミを金づちでたたいてペーパーナイフをつくっていた。また、災害対策用のロボットを子供が操作できるブースもあった。製菓のワークショップではお菓子を作って持ち帰ることができた。

和菓子を実演販売するだけでなく、ワークショップでは来場者が餅菓子を作ることもできる
「マイはし」を作るワークショップは年齢を問わず人気を集めていた

 プリント基板製造用のドリルで世界トップシェアを握るユニオンツールのブースでは、金属板に穴を開けて絵を描くデモを行っていた。深センや東南アジアで工場を経営している友人たちにSNS(交流サイト)でデモの様子を共有したところ、みな興味を示していた。

 会場には多くの子供が詰めかけ、ワークショップによっては行列ができていた。出展者同士の交流も進んでいるようだった。年配の出展者や来場者も多く、会場では同年代の人たちと話す様子も見られた。

年配の方々もたくさん参加していた