新型コロナウイルスの感染拡大に世界で最初に直面した中国は、国ぐるみの大規模な対策で感染の封じ込めにほぼ成功している。海外からの入国者に対する厳格な隔離や街中での検温を実施しながら、中国各都市を巡回するお茶の試飲即売会「茶博覧会」が問題なく開催されるほど生活やビジネスが日常を回復していることは12月17日公開の「まるで工場の工程管理、中国の徹底した新型コロナ対策」でお伝えしたとおりだ。

 中国のコロナ対策として、ITを活用した全住民のトラッキングや大規模なPCR検査がよく知られている。先日、大連で数人の陽性患者が発見されたことで、現在は約660万人の全住民を対象にPCR検査が行われている。大連での全住民PCR検査は2回目になる。数百万人を対象にした大規模な検査体制が整っている国は世界でも少なく、中国政府が対策に投じるリソースの大きさがうかがえる。

 こうした緊急時の対策だけでなく、日常生活においても、新型コロナ流行前と後で、街の姿は変わっている。筆者が住んでいる深圳でも輸入症例を除いて新規感染者数ゼロの日が続き、イベントを含めて制約なしの日常生活が行えるようになっているが、街ではコロナ禍以前とは変化している点もある。その1つが、政府により大規模な清掃が行われるようになったことで街がとても清潔になっている点だ。

下町の路地がピカピカに

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この記事はシリーズ「「世界の工場」の明日」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。