シリーズ
酒井吉廣の「2020年米大統領選」〜トランプ再選を占う

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ニューヨークの医療事情(後編) 危機一髪で崩壊を回避?
毎日の記者会見で新型コロナ感染者数などを発表するとともに、11万台のベッドが必要であることや中国からの2万台の人口呼吸器の寄附へのお礼など、具体的な説明で「戦う知事」を世界に見せつけて人気を博しているニューヨーク州のクオ…
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新型コロナ禍のニューヨークで医療崩壊は起きたのか(前編)
ニューヨークは、全米で最も深刻な新型コロナウイルスの感染爆発が続いている州である。7月3日には1日当たりの感染者数が5万4869人と過去最高を記録した。7月5日までの総感染者数42万2000人は全米(298万3000人)…
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「バイデン氏優勢」の米大統領選挙世論調査はどこまで信頼できるか
ミネソタ州ミネアポリスで黒人のフロイド氏が白人警官に殺害されたとされる事件が起きた5月25日以降、トランプ大統領とバイデン民主党大統領候補の支持率はバイデン氏優勢の傾向が強まっている。日本を含めむ世界中のメディアは、これ…
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黒人差別問題を解決に導く現代のロバート・ケネディは現れるか
米ミネソタ州ミネアポリスで、46歳の男性が5月25日の午後8時ごろに白人警官によって殺害されたとされる事件をきっかけに起こったデモは、全米で毎日のように繰り返されて2週間が経過した。一方、徐々に過激さを増していた暴徒によ…
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警官による黒人殺害へのデモが示す米国の「もう1つの分断」
5月25日、ミネソタ州ミネアポリスで、46歳の黒人男性が警官に首を膝で8分46秒間押さえつけられ、息ができずに亡くなった。翌日から5月31日までに全米140以上の都市で160回のデモが起こっている。一部でデモ隊が暴徒化し…
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新型コロナだけではない、バイデン氏が抱える5つの課題
米国のトランプ政権が新型コロナウイルスへの対応で忙殺されている一方、民主党のバイデン候補は、集会の自粛などから露出が急減している。サンダース氏が予備選から撤退したことはバイデン候補にとってよかったが、サンダース氏との政策…
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ジョージア州の「Stay at Home」解除が示す米国の苦悩
ジョージア州のケンプ知事は、4月24日に「Stay at Home」を解除し、完全ではないものの経済活動を再開した。27日には活動再開を認める業種を拡大する方針を打ち出している。ケンプ知事は今回の判断について、州内の市町…
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サンダース氏の撤退で高まったトランプ再選の可能性
サンダース上院議員が民主党大統領選挙予備選から撤退した。撤退表明直後の演説は、トランプ打倒をわずかに強調していたものの、基本的には彼の人生で最後のチャレンジが終わったことへの落胆と、彼が考える米国のあるべき姿はこれからも…
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不満募らすサンダース陣営、新型コロナ利用するバイデン氏の勝算
民主党のバイデン候補は4月に入って副大統領候補選びに入った。同氏は3月15日開催の第11回民主党大統領候補討論会で、女性を副大統領候補とする考えを明言している。同時に、閣僚案についても作成し始めたことを親しい友人に漏らし…
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新型コロナとの戦い、2兆ドル経済対策で臨むトランプ大統領
米国のトランプ政権とFRB(米連邦準備理事会)は、ともに相次いで3回にわたって新型コロナウイルス対策を打ち出した。過去に例を見ない規模と新しい手法により、新型コロナの経済的影響を可能な限り軽減しようと考えている。これらの…
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米ダウ3000ドル暴落の背後にあるフェイクニュース
3月16日の米ダウ工業株30種平均は前週末比2997ドル安の2万188ドルと、過去最大の下げ幅を記録して終わった。最近の米ダウの下げについて筆者は、米中対立のシナリオを思い浮かべて、中国のファンドなどの委託を受けた日本の…
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バイデンに固まりつつある民主党、サンダースの逆転はあり得るか
ミニチューズデー(3月10日)の民主党予備選はバイデン氏が勝利して、選挙人獲得数を786人に増やし、サンダース氏(645人)との差をさらに開いた。この間、ハリス氏、ブーカー氏の2人の前大統領候補がバイデン氏支持を表明した…
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バイデン氏がスーパーチューズデーで勝利、72時間で何が起きたか
米国のテレビ局は、スーパーチューズデーでのバイデン氏の勝利が固まりつつある中、3月3日深夜から翌4日午前にかけて、SC州予備選前からの72時間で何が起こったのか、民主党全国委員会(DNC)が反サンダースで動いたのではない…
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民主党の予備選はトランプ勝利の可能性を濃くするだけなのか
2月25日のサウスカロライナ(SC)州での第10回民主党大統領候補討論会は、アイオワ(IA)州とニューハンプシャー(NH)州で勢いに乗ったサンダース氏への批判が中心で、発言時間もサンダース氏の15分、ステイヤー氏の7分以…
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ブルームバーグ参戦が火をつける民主党の社会主義化
2月19日、第9回民主党大統領候補討論会にブルームバーグ前ニューヨーク市長が初登場した。だが、結果は惨憺(さんたん)たるものだった。もともと共和党員だった彼が、本命を絞り切れない民主党の弱体化を見て、2019年11月に打…
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「弾劾2.0」と民主党にリベンジを始めたトランプ陣営
トランプ大統領に対する弾劾裁判は無罪評決で幕を閉じた。2月12日、下院司法委員会のナドラー委員長(民主党)はバー司法長官に対して、3月31日に証人喚問するとの召喚状を送り、新たな戦いを開始したが、トランプ陣営も民主党への…
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米大統領選、「当選可能性」で浮上したブティジェッジとクロブシャー
米大統領選の民主党候補選びで、バイデン候補は、2月3日のアイオワ(IA)州党員集会、11日のニューハンプシャー(NH)州予備選の2つで敗北した。特にニューハンプシャー州の開票の際、1つ目の地区結果が出たところで突如サウス…
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色あせるトランプ弾劾裁判
2月3日にアイオワ州で実施される米民主党の党員集会を皮切りに、大統領選本選に向けた予備選挙が始まる。共和党はトランプ大統領で決まりだが、民主党は有力候補を絞り切ることができていない。トランプ弾劾裁判が、この混乱状況に変化…
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ウクライナ旅客機誤射で窮地に陥ったイラン
1月8日早朝、ウクライナ航空の旅客機が墜落、乗員乗客全員が死亡するという事件が起きた。当初、イラン政府は事故だと主張していたが、11日になってイラン革命防衛隊がミサイルで誤射したものと認め謝罪した。イラン国民の怒りは激し…
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民主党に戻ってきたロシア疑惑ブーメラン
米下院がトランプ弾劾を採決した翌日、11人の民主党下院議員がバー司法長官とダーラム連邦検事の辞任を求める手紙をバー司法長官宛てに送った。ロシア疑惑を調べたホロウィッツ報告に異議を唱え、取り調べを続けることを宣言したダーラ…