(写真:AP/アフロ)
(写真:AP/アフロ)

 バイデン陣営の動きがどうもおかしい。リベラルメディアもわずかながら両者の接戦を伝えるようになってきた。

 前回「『犬笛戦術』で大統領選勝利を目指すバイデン」でバイデン候補が支持者に向けてメッセージを発信したことに触れた。その後の展開を見てもこれはほぼ間違いなく、10月24日の段階で、郵便投票の総数は3900万通で、投票所での期日前投票を合わせて5700万票となった。これは前回(2016年)の総投票数の4割を超える。

 郵便投票の増加の勢いは落ちつつあるが、民主党の目標である5000万通に近づいている。あとは不正問題をどこまで小さくできるかだろう。

 世論調査での支持率も差は縮んでいるとはいえ今もリードしている。バイデン候補の次男、ハンター氏を巡る不正疑惑については無視を決め込んでおり、バイデン氏はこの3カ月間と同じく、静かに時間が過ぎるのを待つ戦略を取っている。

 しかし、最終盤の戦いを前に、どこか盛り上がりに欠ける印象があるのだ。この雰囲気を理解するため、8月には楽勝ムードを演出していたバイデン陣営から聞いた話をまとめてみた。

郵便投票の不正問題を回避することは不可能に

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この記事はシリーズ「酒井吉廣の「2020年米大統領選」〜トランプ再選を占う」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。