
いよいよ9月16日に一部の州で郵便による投票が始まった。いつまでを集計対象とするかについては、一部の地裁が11月2日(投票日の前日)の消印を有効とする判断を示している。しかし、これではどちらかが余程の大勝とならなければ選挙当日には結果が出ない。また、9月18日にはギンズバーグ最高裁判事が他界し、後任選びで両陣営が揉めている。最後の最後には最高裁の判断が大統領を決める可能性があるからだ。まだまだ様々な話題が出てきそうだ。
それを示すように9月12日の週以降、大統領選挙でいくつか疑問に感じることが起こっている。そのうち3つはバイデン候補と民主党に関するものであり、残りの2つはトランプ陣営に関するものと、両陣営に共通するものだ。
疑問1:なぜリベラルメディアしかバイデン候補に質問しないのか
1日置きに外出する(他州に行く)バイデン候補は9月16日、地元デラウェア州で30分弱の演説と質疑応答を行った。この模様は、バイデン陣営によってYouTubeにアップされている。
これまでもバイデン候補の演説や質疑応答に対しては、プロンプターを使って原稿を読み上げているとの疑問が呈されていたほか、リベラルメディアだけが易しい(答えやすい)質問をすると批判されていた。この批判に対し、バイデン陣営は一切コメントしていない。今回、筆者はその疑問が事実かどうかをチェックした。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り4691文字 / 全文5317文字
-
【春割】日経電子版セット2カ月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
【春割/2カ月無料】お申し込みで
人気コラム、特集記事…すべて読み放題
ウェビナー・音声コンテンツを視聴可能
バックナンバー11年分が読み放題
この記事はシリーズ「酒井吉廣の「2020年米大統領選」〜トランプ再選を占う」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?