全4318文字
討論会に参加した候補者(左はバイデン前副大統領、右はサンダース上院議員)(写真=Drew Angerer / Getty Images)

 6月26、27日の2日にかけて開催された第1回民主党大統領候補討論会は、おおむね6月22日にサウスカロライナ州の党大会時に予測された内容だった。トランプ大統領と真っ向から勝負を挑もうとする意気込みも多くの候補者から感じられた。他方、民主社会主義者を自称するサンダース候補とともに左に寄るのか、それとも中道を維持するのかで2派に分かれるなど、トランプ大統領に挑むために民主党が一枚岩になるには難しいことも露呈した。

候補者討論会で分かった3つの特徴

 基本的には、どの候補者もトランプ政権で壊れたと民主党が考える民主主義の回復に主眼を置いていた。これは、米国のような民主主義の制度が整った政治システムにおいても独裁者的なリーダーが現れたという危機感を代弁している。なお、米国にとっての最大の脅威は気候変動との回答が最も多く、次に中国、ロシア、中東問題の順で、対中・対イラン問題ともにメディアが報道する雰囲気よりも冷静な反応だった。

 今回の予備選討論会を総括すれば、①実現可能な政策立案、②保守とリベラルとの対立軸を失わない発想、③米国の現実を浮き彫りにするマイノリティー候補者の3つが特徴だったと言える。

 同討論会については、前稿「トランプ氏に勝てる候補は誰?民主党の戦いが始まった」や他の寄稿者、ジャーナリストもまとめているため、本稿ではこの3つの特徴に焦点を当てるとともに、参院議員選挙を控える日本の野党との違いも意識しつつ振り返っていく。