倒産寸前の日産自動車を再建し、カリスマ経営者として脚光を浴びた男は一夜にして転落した。「公私混同」「強欲」「収奪」…。集中砲火を浴び、会社を私物化して日産に損害を与えたという「特別背任」などの罪に問われている。今や、その存在が"全否定"されたかに見えるカルロス・ゴーン氏。その正体は何者だったのか?いかにして絶対権力を握ったのか?功罪は?なぜ転落したのか?「日経ビジネス」が追い続けた20年の軌跡をたどると、知られざる姿が見えてくる。