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「続きを楽しみに」がすごいプレッシャーでした

 「こんなに面白い話を世に出さなくてどうする?!」

 読み終えてくださった方には、木谷さんのインタビューを、単行本に収録できないと分かったときの私の思いをお分かりいただけたのではないかと思います。もちろん、単行本は木谷さんのお話と同等以上に面白い! と自負してはおりますが、できることなら金井さんのお話と木谷さんのお話を一緒に味わって楽しんでいただきたかった。でも、文章量を削り、面白さを減らして本に入れるよりは、濃いまま、ウェブで本と併読していただけるほうがずっといい。そう考えを切り替えまして「日経ビジネス電子版」でお目にかけた次第です。書籍の金井さんのお話と併読していただければ、両方のエピソードの照応で、より深くマツダの「モノ造り革新」が、ひいては、「常識」に縛られず、やりたいことをやるための方法論が、見えてくると思います。

本連載、まだ続きます

 ……と、内心は自信満々で始めたスピンオフ連載でしたが、読者の方から寄せられる「設計やモノ造りのプロ」の方の「続きを楽しみにしています」というコメントに、嬉しさと同時に「これ、絶対物足りないって思われるよな……」と、押しつぶされそうなプレッシャーを感じておりました。もっと聞くべきこと、食い下がるべきポイントはあったと思います。浅学で申しわけございません。次の機会があれば、またしつこくお聞きしようと思っていますので、可能なら、コメントをくださった方と個別にお会いして勉強させていただけないか、と考えております(まだ私だけの単なる希望、心づもりですが、可能になってお願いする際はよろしくです!)。

 ご支援のおかげで、単行本もめでたく2度目の増刷となりました(マツダファン、強し!)。木谷さん編は今回でいったん終了し、引き続き、マツダのキーマンの方や、あるいは外から改革を見つめてきた方のインタビューを掲載していく予定です。どうぞ引き続きご愛読、ご叱正ください。掲載再開時期はまだ決まっていませんので、私のプロフィール(記事冒頭の筆者名をタップ)から筆者フォロー、もしくはこの連載タイトル欄の「連載をフォロー」で、追いかけてください!(Y)

日経ビジネスから『カリスマ失墜 ゴーン帝国の20年』『マツダ 心を燃やす逆転の経営』の書籍2点を刊行!

カリスマ失墜 ゴーン帝国の20年

倒産寸前の日産自動車を再建し、カリスマ経営者の名をほしいままにしたカルロス・ゴーン氏。2018年11月に突如逮捕され、権力の座から転落した。ゴーン氏とは、いったい何者だったのか? いかにして絶対権力を握ったのか? その功罪とは? 転落の背景には何があったのか? 「日経ビジネス」が追い続けた20年の軌跡から、ゴーン氏と日産・ルノー連合の実像に迫る。



マツダ 心を燃やす逆転の経営

「今に見ちょれ」──。拡大戦略が失敗し、値引き頼みのクルマ販売で業績は悪化、経営の主導権を外資に握られ、リストラを迫られる。マツダが1990年代後半に経験した“地獄”のような状況の中、理想のクルマづくりに心を燃やし、奮闘した人々がいた。復活のカギ「モノ造り革新」の仕掛け人、金井誠太氏(マツダ元会長、現相談役)がフランクに語り尽くす。改革に使われた数々の手法についての、詳しい解説コラム付き。