サイクロン掃除機など革新的な製品を生み出してきた英ダイソン。最近ではEV(電気自動車)への進出を表明して注目を集めるが、創業者でチーフエンジニアのジェームズ・ダイソン氏から経営を託されているのがジム・ローウェンCEO(最高経営責任者)だ。
日経ビジネスは3月28日、ローウェン氏を招いた対話イベント「Raise Live」を開催。「デザイン×イノベーション」をテーマに、気鋭のデザインエンジニア、Takramの田川欣哉代表との対談と、公募した日経ビジネス読者とのQAセッションを実施した。
その模様をお届けする動画レクチャーの第1回は、ローウェンCEOが語るダイソン流イノベーションの原点。全ての革新は「課題解決」から始まる。

ラインアップ(全9回、水曜日掲載)
  • 01 全ては「課題解決」から始まる
  • 02 若者の「デザイン思考」が生命線
  • 03 過去の「履歴書」より未来を語れ
  • 04 ダイソンに「デザイナー」がいない理由
  • 05 若者には権限を与え、失敗させろ
  • 06 なぜダイソンの製品は一目で分かるのか
  • 07 競合も値段も意識しない
  • 08 “縦社会”をどう打破するか
  • 09 どうやって本質的な課題を発見するか
※今後の内容は変わることがあります
>> 一覧
対話イベント「Raise Live」に登壇した英ダイソンのローウェンCEO
対話イベント「Raise Live」に登壇した英ダイソンのローウェンCEO

 私たちが日本でビジネスを始めてから20年がたちました。これまで、たくさんの商品を日本から発売してきています。実際、ジェームズ・ダイソンは掃除機「Gフォース」を日本で最初に発売しました。1979年から開発を始め、84年に完成しました。

 日本は私たちにとって非常に重要な市場です。日本の消費者のためにイノベーションを起こし続けようと、様々な取り組みをしています。

 それぞれの国、それぞれの都市のことをもっと深く理解しようと、今、挑戦しているところです。そして、それをイノベーションのアイデアに生かし、それぞれの消費者のニーズに合致する製品を作ろうとしています。

 私はよく、イノベーションを起こす秘策は何かと聞かれます。正直、秘策はありません。あるのは文化です。企業の文化、そして、自らを破壊することを楽しむ精神です。

 それが、私たちが常に一歩先を行く理由です。少し具体的な製品を例にお話ししましょう。

>>続きは上の動画でご覧ください

ジム・ローウェン(Jim Rowan)
英ダイソン CEO(最高経営責任者)
2017年10月、ダイソンのCEOに就任。米ブラックベリー(旧リサーチ・イン・モーション)などで約20年以上、製品開発やサプライチェーンの構築、グローバル展開に従事してきた。12年8月からダイソンCOO(最高執行責任者)として、シンガポールを拠点にサプライチェーンの構築などに尽力してきた。
まずは会員登録(無料)

有料会員限定記事を月3本まで閲覧できるなど、
有料会員の一部サービスを利用できます。

※こちらのページで日経ビジネス電子版の「有料会員」と「登録会員(無料)」の違いも紹介しています。

※有料登録手続きをしない限り、無料で一部サービスを利用し続けられます。