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 今回は「不動坊(ふどうぼう)」という落語です。大好きな落語です。不動坊火焔(かえん)という芸人が亡くなって、おかみさんのお滝さんと再婚する男の話なんです。

 このお滝さんがとても美人なんですね。長屋のみんなが焼きもちを焼くぐらいの人だった。このお滝さんと所帯を持つのが吉兵衛さん。この吉兵衛さんというのがとにかく、プラス思考なんですね。

 不動坊が亡くなる前の話。不動坊とお滝さんが所帯を持って長屋に越してきた。それを端で見ていた吉兵衛が、「いい女だな、何とかして一緒になりたい、どうしてもあの人と添い遂げたい」と思う。しかし不動坊がいるから、それはかなわない。

 ここで、吉兵衛は考え方を変える。「本当はお滝さんは自分の嫁なんだけれども、今、自分は忙しいので、不動坊に貸してやっているんだ」と考えることにする。

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