時代はこれから激変する――。そんな予感は誰しも抱く。「いや、既に大変化の真っ最中だ」と見る向きだってあろう。では来るべき次代とは、果たしてどんな姿をしているのか。データがあらゆるものごとのベースとなる、「データ駆動型」の社会である。

 そう見立てるのが慶応義塾大学医学部教授の宮田裕章氏だ。

 20世紀、世界を動かした資源は石油だった。21世紀、それに代わるのが「データ」である。宮田教授は、データ・ドリブン社会が加速していくのは間違いないとする。どういうことか。21世紀、データが世界を動かし、そして人間中心の社会を実現していく。そんな「データ・ルネサンス」の理論と実践を、これから皆さんにお伝えしていく。