永久凍土が溶けて、冷凍標本が見つかるように

マンモスの化石以外にも面白そうな展示物が並んでいます。

松岡:当時のシベリアには、今は絶滅してしまったサイやウシの仲間、ライオンも住んでいました。

 例えばケサイ(約13年前まで生息していたサイの一種)。寒いところに住んでいたので、マンモスと同じようにたくさん毛が生えていたということが分かっています。ほかにも、バイソンというウシの仲間。これも絶滅したけれど、ステップバイソンと呼ばれるものも住んでいました。実際の毛も展示しています。

 ほかには、ホラアナライオンと呼ばれるライオンの仲間も住んでいました。これは今、アフリカに住んでいるライオンよりもひと回り大きく、当時は子供のマンモスを食べていたようです。つまり今回展示しているものの中では、生態系の上位に属していたと考えられます。

 ほかにもクマやオオカミ、ウサギといった、いろいろな生き物の化石を展示しています。

 ほかにも永久凍土の模型も展示しています。2018年8月にも発掘に行っているのですが、人がほとんど行かないような場所だったので、過酷な調査だったと聞いています。

 訪れたのは、ロシア・サハ共和国の「バタガイカ・クレーター」という名前の場所です。永久凍土が火災などで少し溶けると、それがどんどんと広がって、大きなクレーターになっていきます。今ではその直径は、1キロメートル、高さ80メートルの断崖絶壁になっています。それが毎年少しずつ広がり、ここから新しい標本が出てきているのです。

「マンモス展」ラインアップ全4回(毎週金曜更新)
  • 01 13年ぶりの「マンモス展」、見どころは?
  • 02 マンモスの「化石」から分かることは何か
  • 03 マンモスの「冷凍標本」がついに明らかに
  • 04 最先端の技術でマンモスはよみがえるのか
※今後の内容は変わる可能性があります
>> 一覧
【概要】
  • 企画展 :「マンモス展」-その『生命』は蘇るのか-
  • 期間 :2019年11月4日まで
  • 開館時間:朝10時~夕方5時(入場は閉館の30分前まで)
  • 休館日:火曜日(ただし、10月22日は開館)
  • 開催場所:日本科学未来館
  • 住所 :東京都江東区青海2-3-6
  • サイト :https://www.mammothten.jp/