東大本の読者層は、老若男女?
西岡さんの書籍のタイトルにはどれも「東大」と入っていますが、学生が読んでいるのでしょうか。
西岡:いえ。基本的には学生ではなく、大人の方です。
「東大」というと自分よりもちょっと上の人、みたいなイメージを持たれがちですよね。けれど、その「東大本」を僕が書くことで一般化すると思っています。
世の中には東大本がたくさんある中で、僕の本が評価されているのはなぜかというと、やっぱり「東大」という難しいものを分かりやすくできたからだと思っています。この言語化に、僕の価値はあるのだろうと思うんです。
僕の本で書かれていることはどれも、東大生にとっては当たり前のことなんです。東大生からは、「オレらは当たり前にやっていたことだし、これが当たり前じゃない人がいるのが不思議なぐらいだ」といった話をされることもあります。それは、僕もすごく分かるんです。ただ、僕はそこに向けては書いていません。
東大生の学び方を当たり前にできる人たちは、僕の本を買わないとも思います。
けれど、そうではない一般の方々、失礼な言い方をしてしまうと、僕と同じような、天才ではない凡人の方々は、みなさん僕のお客さんです。
ビジネスパーソンもそうですし、子供から大人まで、おじいちゃんなども僕の本で、「あ、こういうやり方なんだ」と思っていただければいいと思っています。
「頭がいい人と言われる人たちが、なぜ頭がいいかというと、こういうことだったんだ」ということが分かる。それを少しでも盗むことが、僕の本でできることだと思っています。
- 01 『東大本』はなぜ売れた?“凡人”が教えた学びのコツ
- 02 『東大読書』で鍛える! 長い文章を要約できる読解力
- 03 『東大作文』で磨こう、分かりやすく情報を伝える力
- 04 答えのない問いに向き合う思考力を養う『東大ドリル』
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