伊藤:基本的に今、まず自分の中にあるものは全部吐き出したいなというところがあります。

 そうすると、プレゼン以外にも自分の専門、得意としている、やってきたことがあるので、それをまず形にしていきたいと思っています。

 ただ自分が持っているものもどんどん膨らんでいくので、機会があって、ちょっとしたテーマが見つかったら、それを自分でインプットしながらアウトプットするというのも、その先にはやっていきたいですね。

 僕は今、51歳なんですけど、51歳で楽しく仕事をしています。ただ自分が20代の時は、メンタル的にそんなに強くなくて、痛みをかかえながらやって、仕事もつまらないし、怒られるし、どうしたらいいんだという日々でした。

 そこから25年ぐらいかけて、仕事が楽しくなっているので、「大丈夫、大丈夫」というのが基本なんです。「大丈夫、大丈夫」「できるから」って。

 そして、その「できるから」というのは何かといえば、伝えることだったり、仕事へのスタンスだったり、論理的に考えるとか、もうちょっと深掘りすることとか、いろいろあるわけです。そこで、常にそういう人たちの味方でありたい。

 昨今、「好きなことを仕事にしなさい」という声も結構ありますよね。それはそうなんだけど、好きなことを仕事にする以前に、「好きなことが何なんだかよく分からない」と悩んでいる人もいるだろうし、かつての僕がそうでした。

 普段から「一生懸命生きたい」と思っているんだけど、なかなかうまくいかない人は多分、いっぱいいると思うので、そういう人たちに「大丈夫、大丈夫」と言い続けたいですね。

『1分で話せ』をまだ読んでいない人へ。

伊藤:中身はめちゃくちゃ簡単で、あんまり難しいことを本で読むのが好きじゃなくても読めます。ですから、仕事を一生懸命やる中で「うまく伝わらないな」とか、「なんで営業成績が上がらないんだろう」と悩んでいる人、だけど「忙しくて勉強する時間もないし」という人に、ぜひ読んでほしいですよね。

 瞬間的に変われる要素がいっぱいありますので、コミュニケーションが不得意だという人は、少なくとも「得意でも不得意でもない」ぐらいにはすぐなれる中身はあります。

 ぜひ、読んでいただけたらなというふうに思っています。