
- 01 日本のイノベーションは何が弱いのか
- 02 技術イノベーションに勝つ条件
- 03 日本は縦割り社会を破壊せよ
- 04 ソニーが負けたのは技術ではない
- 05 国のイノベーション力を測る指標
- 06 私が東京理科大に期待する理由
- 07 「日本の大企業は成功し過ぎた」
- 08 子供にプログラミング教育は必要か
- 09 起業家精神を育てるには
- 10 MITが開発する「AI使いこなし術」
- 11 変わりたい大企業がすべきこと
■シリーズ予告■
日本で画期的なイノベーションを起こすための活動に力を入れているマイケル・クスマノ米マサチューセッツ工科大学(MIT)教授。若かりし頃に東京大学で学び自然な日本語を使いこなす。2016年から2017年まで東京理科大学特任副学長を務めた日本通だ。「日本は収益源になる技術のイノベーションには強いが、組織のイノベーション、ビジネスモデルのイノベーションに弱い」と指摘し、日本の環境下で画期的なイノベーションを起こすために必要な処方箋を論じる。
イノベーションの種を潰さず、新産業や新ビジネスモデルの創出といった形で圧倒的な成果につなげるために必要なことは何か。政府や企業、個人にできることは何か。「日本の大企業は成功しすぎた」と指摘するクスマノ教授の提言やイノベーション分析を通じ、「イノベーションを起こす組織や国家」のあり方について考える。

米マサチューセッツ工科大学(MIT)経営大学院「スローン・マネジメント・レビュー」主幹教授。米プリンストン大学を卒業、米ハーバード大学で博士号取得(Ph.D)。ビジネス戦略と情報技術の研究で知られている。日本、インド、ヨーロッパ および米国のいくつかの会社の取締役および顧問。2016年から2017年まで、東京理科大学特任副学長を務めた。
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