「うちより大変なんだな」が与える安心感
武田:先ほど庵原さんからは少し答えがありましたよね、「先延ばしにする」と。加藤さんは、超速意思決定を意識しているということですが、迷ったときは「思考する」。稲田さんは「メンターと深夜まで相談」だそうです。
同時に、「経営でストレスが溜(た)まったときはどうしますか」とも聞いてみました。加藤さんはこちらでも「思考する」。庵原さんは「解消できない、週末もストレス」。先延ばしにしている感じがよく伝わります。稲田さんは「子供と遊ぶ」。オンとオフを明確に分けている印象で非常に好感度が高いですね。ちなみにメンターとは、どなたでしょうか。


稲田:いろいろと相談相手はいるんですが、創業当初からすごくお世話になっているのが、弊社のエンジェル投資家の方です。彼は今、自分でもスタートアップを経営していて、僕の大学時代の研究室の先輩でもあるんです。その縁で、よく深夜に話したりしています。
でも、よくよく考えてみると、相談というより、彼も会社を経営しているので、お互いの悩みをシェアすることもよくあります。「お互い大変なんだな」と思うと気持ちが落ち着いてくるんです。傷のなめ合いではないけど(笑)、よく話をしています。
まだオクトくらいの規模の会社だと、日々の意思決定で迷うことはあまりありません。多くは、意思決定をするタイミングで悩んだり、人間関係で悩んだり。ただ後者については、とにかく向き合うしかないので、時間を取って個別面談を続けています。時間軸の問題で、今やるべきかと、リソースとの兼ね合いで迷うときには、基本的に前倒しする。そう決めるとあまり迷わなくなりました。
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