振り返りは1日、1週間、半年のペースで

質問者C:「終わり方をデザインする」というお話がありましたが、「終わり」を区切る期間設定は、どのくらいが最適なのでしょうか。

石川:評価するための「振り返り」の頻度ということですね。それは研究がありまして、「短期」「中期」「長期」の3種があります。

 短いものから言うと、1日が終わる時。ここで何を振り返るのかが重要で、「TO DO リストをこなしたか」はありがちですが、一番ダメです。なぜなら、多忙な現代人の「TO DO リスト」は消えることはないので、いつまでも達成感が得られないからです。

 では何を振り返るのかというと、「ピーク体験」です。つまり、今日一日で最も印象に残った出来事は何か、と振り返ります。印象に残る出来事がない日があまりにも続くのであれば、生活に変化を付けた方がいいということになります。

 次に中期でオススメなのは、週1回のペースで「進捗」を振り返ること。1週間前と比べて何が進み、何を学んだか。そして半年に1回くらいのペースで、キャリアビジョン(将来の希望)について考える。1日、1週間、半年という3種のペースで「振り返り」を習慣化するといいと思います。

中竹:振り返りのコツとしては、「WHY」を使わないこと。「なぜ、その行動をとったのか」と問うと、どうしてもネガティブな内省に向かってしまいます。

 振り返りでは、「WHAT(何をしたか)」「HOW(どのように行ったのか)」の視点を使うことをオススメします。振り返りのテクニックについては、近々出版予定で、米国の原著を監訳した『インサイト』(英治出版から2019年6月上旬に出版予定)で詳しく説明していますので、ご興味があったらぜひ読んでみてください。では時間が来ましたので、“終わりのデザイン”として、ここはやはり「握手」をしましょうか。

森山:いいですね。では、会場にいる皆さんも立っていただき、5分間で全員と握手しましょう。スタート!

(会場全員で、握手で盛り上がる)

中竹:握手をするだけで、ものすごい一体感が生まれましたね。非常にいい空気になりました。ありがとうございました。