消防士、F1に学ぶトランスフォーミング

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 「チームの成長ステージには、フォーミング(同調期)→ストーミング(混沌期)→ノーミング(調和期)→トランスフォーミング(変態期)の4つの段階があります。まずは、最終形のトランスフォーミングのイメージを共有するために、いくつかの動画を一緒に見てみましょう」(仲山氏)

 スクリーンに再生されたのは、熟達した消防士2人組の一糸乱れぬ連携プレーや、F-1フェラーリチームがレース中にわずかな時間でタイヤ交換する様子など。全くムダのない華麗なチームワークに、会場からは「おおおー!」と感嘆の声が漏れる。

 「チームビルディングの最終形というと、すごく頑張っているイメージがあるかもしれませんが、そうでもありません。一人ひとりが淡々と自分の仕事をこなし、それが互いの仕事をピタリと補い合っている。“部分最適=全体最適”が完成した段階がトランスフォーミングです」(仲山氏)

 「先ほどのフラフープのワークで言えば、『全国大会優勝まで極めますか?』という段階。実際の仕事は、その前段階のノーミングまで到達したら十分にエクセレントカンパニーと言っていいと思います」(仲山氏)

 チームビルディングが必要になるのは、チームのメンバーが初顔合わせした時だけではなく、既存のチームから誰かが減ったり増えたり入れ替わったりするタイミング、もしくはチームのメンバーが変わらずとも環境変化が起きた時だという。

 一度はトランスフォーミングの域に達したチームでも、人事異動などでメンバーが変われば、再び第1段階からやり直すことになる。

 つまり変化の激しい今の時代、ほとんどの組織が常にチームビルディングのスタート地点(フォーミングの段階)に立たされていると言ってもいい。

 ここで仲山氏がスクリーンに映し出したのは、10個並んだチェック項目。

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