年末恒例「今年の漢字」の1位から3位はすべて新型コロナウイルス関連だった。生活や仕事にここまで大きな影響があった出来事は人生で今までになかったというのが筆者を含めた多くの人の感想だろう。国をまたいだ往来も事実上不可能になり、今までより外国を少し遠く感じるようになった人も多いはずだ。ビジネス面では海外での売り上げ増は日本企業にとっての不変の課題であるにもかかわらず、駐在員の帰国などで現地の生の情報を得る機会が減ったという声も聞く。

 筆者が専門とする中国についても同様だ。倍々ゲームの成長はとっくに終わり、米中貿易戦争や中国政府によるプラットフォーム規制の動きなど不安定要因も多い。にもかかわらず中国市場の動きはなかなか伝わってこない……。そうした悩みを聞くこともあったので、今年の中国市場の振り返りの意味も込めて、大手ネット企業の1年の動きを凝縮して紹介していこうと思う。便宜的なものだが創業年が20世紀(2000年以前)か21世紀かで2回に分けてお届けしたい。そこから見えてきたのは新型コロナの影響より、むしろ好調な足元の業績であり、それぞれが直面する苦難だ。

 今回は以下の企業を取り上げる。
・アリババ集団
・京東(JD.com)
・騰訊控股(テンセント)
・百度(バイドゥ)
・網易(ネットイース)

  また後編では以下の企業を取り上げる。
・字節跳動(バイトダンス)
・快手(kwai)
・美団点評(メイトゥアン)
・拼多多(ピンドゥオドゥオ)
・ビリビリ動画

 では各企業の動向を見ていこう

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