わずか2年で何と大きな変化だろう。
2019年のロサンゼルス(LA)自動車ショーは開幕から2日間にさまざまなイベントが開かれた。新モデルが次々とお披露目され、記者会見が怒涛のように続き、新モデルを見ようと数十万人が来場した。
2021年に時間を早送りしよう。新型コロナウイルスのパンデミック勃発以来初の米主要自動車ショーとなった今年のLA自動車ショーは11月17日に開幕。しかし報道機関向けのイベントが行われたのは1日だけ。一部のメーカーはショーへの参加すら見送った。
今年のLA自動車ショーでは、消費者がインターネット経由で自動車を購入する動きが広まり、コロナ禍の影響でメーカーのオンライン化が加速している様子が浮き彫りになった。とはいえ、今でもリアルな世界の自動車ショーに心ひかれる人は多い。

LA自動車ショーは19日から10日間の日程で一般公開が始まった。展示場の扉が開くのを待つ人は少なく、施設内は来場者がまばらだ。
それでも米新興電気自動車(EV)メーカー、フィスカーのスポーツタイプ多目的車(SUV)「オーシャン」を見ようとデンマークからやって来たピーター・ボルクさん(52)は「iPadで見るばかりじゃなくて、自分の目で見てみたい」と話した。
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