ガソリン価格の上昇を抑えるため、石油元売りに補助金を出す――。政府が打ち出したこの方針にネット上で批判が噴出している。かねて「二重課税ではないか」との指摘もある高負担のガソリン税制には手を付けず、実効性が不確かな補助金が持ち出されたことへの不満が根底にある。脱炭素のうねりが強まっている今、ガソリン課税のあり方も含めて最適解を探る必要がある。

 「そんなことより減税して」「ガソリンへの二重課税をやめれば解決する」「小手先の補助金なんて意味がない」――。11月16日に萩生田光一経済産業相がガソリン補助金の考えを打ち出すと、SNS(交流サイト)やニュースサイトのコメント欄にはこうした書き込みがずらりと並んだ。

レギュラーガソリンを1リットル171円で販売する東京都内のガソリンスタンド(11月10日=写真:アフロ)
レギュラーガソリンを1リットル171円で販売する東京都内のガソリンスタンド(11月10日=写真:アフロ)

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