観光都市・京都の観光業の特徴の1つは年間70万人にも及ぶ修学旅行生を迎えていることだ。コロナ禍の当初、修学旅行は回復が比較的早いのではないかといわれていたが、秋のシーズンに入りキャンセルが相次いでいる。舞妓(まいこ)が出迎えるサービスで雰囲気を盛り上げるなど、少しでも修学旅行生を取り戻そうと懸命な取り組みが始まっている。

綿善旅館では、少しでも修学旅行客に戻ってきてもらおうと、布団の敷き方も頭が近くならないように変えた(写真=大亀京助)

 京都市観光協会の月報によると、市内の主要施設の延べ宿泊者数は徐々にだが回復基調に入っている。しかし、約480の施設が加盟する京都府旅館ホテル生活衛生同業組合の小野善三理事長は「中小の旅館、ホテルは今も厳しいままだ」と話す。宿泊代の高い高級施設ではGo Toトラベルの効果が出ているが、「宿泊代が廉価な施設は実感しにくい」という。同じ市内でも嵐山などの郊外に比べて、街の中心部のほうが回復が遅れ気味となっている。

「京都が学校に出向きます」

 京都には修学旅行で年間約70万人が訪れる。関係者によるとインバウンドが姿を消し始めた2月ごろの段階では、修学旅行は集客の戻りが早いはずという期待が大きかった。もともと秋に予定されていた修学旅行に、春から延期する分が加わるため、秋には大混雑になるかもしれないとする見方もあったほどだ。

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