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 観光都市・京都がコロナ禍で岐路に立たされている。観光客が一時、ゼロになったのは全国一律の現象だが、京都市は市内総生産の12.4%、従業者数の20.7%を観光関連が占める。観光のウエートが高いだけに、ダメージは他地域に比べても大きい。Go To キャンペーンでわずかだが明るさを取り戻す中、1000年の都の観光業に変化の芽が見えている。

少しずつだが嵐山に観光客が戻り始めている(写真=大亀京助)

にぎわいを取り戻し始めた嵐山

 「少しだけど、ようやく明るい兆しが出てきた」。京都・嵐山の竹細工店「いしかわ竹乃店」の3代目、石川恵介さんはこう話す。嵐電嵐山駅から渡月橋へ抜ける目抜き通りに店はあり、近くの工房に3人の職人がいる。

 1月まで嵐山は連日大にぎわいだった。インバウンド(訪日外国人)が国内客より多く、石川さんの店でも英語や中国語が飛び交った。客は常にいっぱいの状態なので、平日でも休祭日と同じほどの売り上げが立っていた。