米電気自動車(EV)大手テスラの時価総額が10月25日、1兆ドルを突破した。米レンタカー大手ハーツから過去最大の注文を受けたのが追い風となった。ハーツはテスラからEV10万台を購入する計画を発表した。

 テスラの株価は一時14.9%高の1045.02ドルを付け、最新の届け出に基づくロイターの試算によると、世界の自動車メーカーの中で時価総額が最大となった。終値は12.7%高の1024.86ドル。

 テスラの量販車種「モデル3」が欧州の月間新車販売台数でEVとして初めて首位になったとの報道も株価を押し上げた。

10月25日、米電気自動車大手テスラの時価総額が、1兆ドルを突破した。米レンタカー大手ハーツから過去最大の注文を受けたのが追い風となった。2020年3月撮影(2021年 ロイター/Mike Blake)
10月25日、米電気自動車大手テスラの時価総額が、1兆ドルを突破した。米レンタカー大手ハーツから過去最大の注文を受けたのが追い風となった。2020年3月撮影(2021年 ロイター/Mike Blake)

 テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)自身、株価の急騰ぶりに驚きを示した。同氏は投資ファンド、ガーバー・カワサキの共同創設者でテスラ株主であるロス・ガーバー氏のコメントに対し「テスラは主に増産が問題なのであり、需要が問題ではないため、(受注のニュースが)バリュエーションを動かしたのは不思議だ」とツイートした。

 テスラは自動車メーカーとして初めて、米アップル、米アマゾン・ドット・コム、米マイクロソフト、米アルファベットなど1兆ドル企業の仲間入りを果たした。

 大半の自動車メーカーの場合、レンタカー会社への販売は特に大きなニュースにはならない。売れ行きの良くないモデルを値引きして販売することが多いためだ。

 ただ、テスラやその投資家にとって、2022年末までにテスラ車10万台を購入するハーツの決定は、EVがもはやニッチ商品ではなく、近い将来に量販車市場で優位に立つことを示している。

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