ソースネクスト子会社のポケトーク(東京・港)が年内にも同時通訳ソフトを発売することが日経ビジネスの取材で分かった。言語の障壁を理由に業務上で支障を来しているビジネスパーソンらのニーズに応える。

 ポケトークが週内にも発表する。発売するのはPC向けソフトウエア「ポケトーク同時通訳」で、WindowsとMac OSの両OS(基本ソフト)に対応する。話者の内容を同時通訳者のように短く区切って翻訳し、画面上に字幕として映したり、音声として流したりできる。

 まずはパソコン(PC)向けのソフトから発売する。順次、スマホ版の開発も進めていくもようだ。翻訳の精緻さを追ってきた携帯翻訳機「ポケトーク」と比べ、同時通訳では速度がより求められる。言語翻訳ツールを取り巻く競争も、新たなフェーズへ突入することになる。

 ポケトーク同時通訳は2022年1月に発売した、リモート会議向けのAI(人工知能)翻訳・字幕ソフト「ポケトーク字幕」の後継版としての位置付け。価格は現在検討中のようだ。

ポケトークが想定している「ポケトーク同時通訳」の利用シーン
ポケトークが想定している「ポケトーク同時通訳」の利用シーン
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 ZoomやTeamsなどを使ったオンライン会議に加え、YouTubeなど動画サイト経由の音声にも対応する。オンライン利用だけでなく、対面での会議や講演会でも利用できる。翻訳機「ポケトーク」は現在82言語の翻訳が可能だが、「ポケトーク同時通訳」では特にニーズが強い言語への対応を急ぐ。

 「翻訳精度よりも理解度を高める必要性がある」。ポケトーク社長兼CEO(最高経営責任者)を務めるソースネクストの松田憲幸会長兼CEOは日経ビジネスのインタビューで関連サービスの開発を示唆していた(参考記事:「外国語、勉強しない未来」ソースネクスト松田憲幸会長兼CEO)。

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