「人が空を飛ぶ」ということへの回帰
松浦:東海岸のオシコシだと、みんなが「風の谷のナウシカ」を知っているわけではない、って話でしたけど、何がそんなに受けたんでしょうか。
八谷:なんだろうなあ。航空ショーでの花形デモフライトって、基本は力の誇示なんですよね。「俺は、この機体は、こんなにすごい飛行ができるぞ」って。M-02Jは、それとは全然違うプレゼンテーションができたのかもしれません。柔らかな曲線が基調の鳥のような機体が、空気に乗ってふわっと飛ぶってのは、航空創成期のような「人が鳥のように空を飛ぶ」ということへの回帰の印象を与えたのかもなあ、と思います。
この翌日から展示に機体を見に来る人がぐっと増えました。「飛んでいるのを見て、びっくりしたよ」ってお客さんが、集まってきたんです。
本番のデモフライトでは、全天周カメラの「Insta360 ONE X」を機体に取り付けて画像を取得しました。
松浦:さっき見た画像は、一部を切り出してムービーに編集したんですね。
八谷:展示会場では、VRヘッドセットのOculus Goで、360度全天周動画像を見られるようにしました。そうしたら「すごい映像を見ることができるぞ」って口コミで広がって、そっちでもお客さんが集まってくるようになりました。
松浦:つくづく八谷さん、そういうプレゼンテーションのしかたが上手ですねえ。
(続きます。次回はこちら)
music is musicトーク&ライヴ
日時:2019年10月19日(土)14時半開場、15時開演~17時終演。入場料500円。
会場:渋谷区神宮前6-25-16 いちご神宮前ビル 2F
主催:一般社団法人MAM(お申し込みはこちら)
有料会員限定記事を月3本まで閲覧できるなど、
有料会員の一部サービスを利用できます。
※こちらのページで日経ビジネス電子版の「有料会員」と「登録会員(無料)」の違いも紹介しています。
※有料登録手続きをしない限り、無料で一部サービスを利用し続けられます。
この記事はシリーズ「Views」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?