東部の江蘇省出身で営業部門の幹部を務めるガオさん(29)は、フルネームは明かしてくれなかったが、今年に入って3万元(約51万円)を投じてフィリグリー(金線細工)パターンのブレスレットとヘアピンを購入し、毎日使っているという。いずれは、現在2歳の娘に譲りたいと考えている。

 「中国の文化が好きで、中国の歴史を背景にした製品を選んでいる。(伝統衣装の)漢服もよく着ているし、ヘリテージ・ゴールドを選んだ理由も、私の全般的なファッションにマッチするから」

 宝飾各社によれば、ヘリテージ・ゴールドは北京や上海、その他の大都市でもミレニアル世代の間で人気が高まっており、ネットショッピングの隆盛で、消費者にとって宝飾品の選択肢がこれまでより大幅に広がったことも、そうしたトレンドを後押ししているという。

 ガオさんは、「確かにパンデミックを契機として金宝飾品への出費が増えた。(略)ライブストリーミングによる販売イベントもたくさん行われるようになった」と語った。

「黄金の」チャンス

 好調な需要が長続きすることを期待して、金宝飾品メーカーではヘリテージ・ゴールドへの投資を拡大している。深センで活動するメーカーのマネジャーは、メディアの取材に応じる立場にないため匿名を希望しつつ、今年は主要ブランドや顧客から大口の注文が入ったことから、もっぱらヘリテージ・ゴールドの販促を進めている、と述べた。

 「今年の春節、ヘリテージ・ゴールドは驚くほど売れ、従来の金宝飾品を追い抜いてしまった」とこのマネジャーは話した。

 「このトレンドを目にして、当社では、ヘリテージ・ゴールドの新たなデザインをもっと生み出すために、デザインやテクノロジー面での研究開発を拡大した。深センの他の金宝飾品メーカーも同じことをやっている」