かつてフランスの高級ブランド大手・LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)のデジタル戦略を担っていたイアン・ロジャーズさん。彼が今請け負っている新たな任務は、同国の暗号資産(仮想通貨)企業「レジャー」に「キラキラ感」をまとわせることだ。

 「バズる」消費者ブランドへとレジャーを変身させるのがロジャーズさんの役割。そこから見えてくるのは、新興の金融企業が最新のソーシャルメディアを駆使するだけでなく、ライフスタイルブランドに近い企業幹部やマーケティング戦略を採用し始めた実態だ。

 ロジャーズさんは、ヒップホップ・グループ「ビースティ・ボーイズ」のウェブサイト開発でキャリアをスタートさせ、その後、ヘッドフォンメーカー「ビーツ」の最高経営責任者(CEO)になった。

7月29日、金融とITを融合させたフィンテックの企業は、著名投資家やソーシャルメディアのインフルエンサー(影響力の強いユーザー)、派手な広告などを駆使し、オンラインの当座預金口座や融資といったサービスに華やかさを添えて、潜在顧客の注意を引こうとしている。写真はスウェーデンの後払い決済企業「クラーナ」のロゴ。2020年1月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
7月29日、金融とITを融合させたフィンテックの企業は、著名投資家やソーシャルメディアのインフルエンサー(影響力の強いユーザー)、派手な広告などを駆使し、オンラインの当座預金口座や融資といったサービスに華やかさを添えて、潜在顧客の注意を引こうとしている。写真はスウェーデンの後払い決済企業「クラーナ」のロゴ。2020年1月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

 レジャーのサービスは「熟考された最良のセキュリティーを備えている」と称賛した上で「欠けているのは、ナイキやアップルの仕事かと思わせるような市場へのアプローチだ。われわれは、それをやる必要がある」と語った。

 金融とITを融合させたフィンテックの企業は、著名投資家やソーシャルメディアのインフルエンサー(影響力の強いユーザー)、派手な広告などを駆使し、オンラインの当座預金口座や融資といったサービスに華やかさを添えて、潜在顧客の注意を引こうとしている。

 「ナイキが新作スニーカーを発表したり、(音楽配信の)スポティファイが新サービスを始めたりすれば興味を引く。だが、わが社が新たな決済手段を追加しても、消費者にとってはつまらない」と語るのは、スウェーデンの後払い決済企業「クラーナ」のデービッド・サンドストロム最高マーケティング責任者だ。

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