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5G導入によりまったく違う映像体験が現れる

年末から次世代通信規格「5G」が民間で本格的に導入されます。動画コンテンツを扱うマンゴーTVにも様々な影響があると思いますが、どのように考えていますか。

方氏:5Gによって通信容量が増えるということで、高解像度映像である4K、もしくはその進化系としての8Kの普及についてよく質問を受けます。しかし我々の考えは違います。速度がおおよそ4Gの20倍にもなる5G環境では、そうした単純な解像度や美しさの上昇にとどまらず、まったく違う映像表現、例えばVR(仮想現実)動画などが現れるでしょう。ですので、我々は上海科技大学と一緒にAR(拡張現実)とVRの実験室を設立しています。また、ファーウェイとも戦略提携を行い、一緒に5Gのラボを作って将来的な視聴環境の変化に関する研究を行っています。

 また、視聴者とのやり取りによってストーリーが変わるなど、ゲームのようなコンテンツが生まれることも考えられます。この方面に関しては、我々もいま時間をかけて模索しています。

 中国国内のインターネットユーザー数の自然増加率は5%程度で、既に急速に成長する市場とは言えません。逆に海外市場での将来のチャンスは非常に大きいと思っています。マンゴーTV には「国際版」というもうひとつのアプリがあるのですが、既に1600万以上の海外ユーザーを獲得しています。

 そして実は日本は、ずっと進出を考えている市場のひとつなのです。既に日本には多くの華人が住んでおり、マンゴーTVを見ていただいています。しかし日本市場の競争は非常に厳しいものがあると認識しています。Netflixは比較的うまくやっているようですが。

 したがって、我々は日本のコンテンツホルダーとのアライアンスを考えています。日本のコンテンツホルダーが提供する有名なコンテンツ、例えばキャプテン翼をドラマ化するといった形で協業したいと考えています。

 いま中国政府は国として、中国的な価値観、中国のストーリーを海外の人々や市場に伝えるということを我々に期待しています。これは自国のコンテンツを単に輸出すればいいというような簡単な話ではありません。だからこそ国も我々に非常に期待しているのです。我々も、将来的には必ずや日本市場でもっと大きなアクションを取ることでしょう。