全国に1000以上あり、年間の累計利用者数は2億人に達する道の駅。この道の駅の持つ力を活用しようと、企業が道の駅に進出するケースが増えている(関連記事:「無印良品」も進出、全住民避難からの再生)。なぜ道の駅はここまで成功できたのだろうか。

 新千歳空港からバイパスを北に車で走ること20分ほど。道の駅マオイの丘公園(北海道長沼町)には、札幌や帯広、旭川といった道内の主要都市からのアクセスの良さもあって、新鮮な野菜を求めてたくさんの客が足を運ぶ。

 コロナ禍に見舞われた2020年度も、来訪客は前年度より26%増え、54万人に上っている。そんな人気スポットで今年4月から、輸入食材やワインを扱うカルディコーヒーファームを手がけるキャメル珈琲(東京・世田谷)の100%出資子会社が指定管理者を務めることになった。

道の駅マオイの丘公園は、カルディーコーヒーファームを運営するキャメル珈琲の100%出資子会社が指定管理者を務める
道の駅マオイの丘公園は、カルディーコーヒーファームを運営するキャメル珈琲の100%出資子会社が指定管理者を務める

 周辺の畑での収穫体験や地場産品を使った食事メニューの開発などを町と連携して進めることにしている。長沼町産業振興課の田中聡係長は「地場産品の活用はもちろん、グループで培った経験も生かしてほしい」と話し、全国的な販路拡大の機会にもなると期待をにじませる。

 当初はドライブの途中に立ち寄る休憩所にすぎなかった道の駅は、四半世紀で小売大手も注目する地域経済の拠点に成長した。全国の道の駅の年間利用客は累計で2億人以上、年間売上高は約2500億円に上る。

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