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Zホールディングス(ZHD)は2020年代前半に電子商取引(EC)で物販取扱高首位を目指す。悲願達成には、Yahoo!ショッピングなど中核事業の強化策が欠かせず、ヤフーとLINEの連携が重要になる。

 「コマースに関してはもともと強いものではない」。22年2月の決算会見で、ヤフーの小澤隆生社長(当時は最高執行責任者)はこう打ち明けた。Yahoo!ショッピングを含むZHDのショッピング事業は、22年3月期の取扱高が1兆6971億円と、物販系取扱高の約6割を占める。

 取扱高は5年間で1兆円以上伸びたが、これはZOZOTOWNなどが加わったことも大きい。しかし、競合の壁は高い。楽天はポイント経済圏の中で楽天市場を中心にEC事業を拡大させている。アマゾンは築き上げた物流網を武器に即日配送で利用者を捉えて放さない。小澤氏はYahoo!ショッピングが存在感を出し切れていないことに危機感を抱いていた。

 「経営統合の真のシナジーを利かせる」。小澤氏が期待を寄せるのが、LINEとの相乗効果の追求だ。

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