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有給休暇の取得も認められず

:23日当日、人事に相談しましたが「よくあることですから」と言われました。人事の中でも制度などに詳しい人を紹介してもらい、「では一旦、私から上長と相談してみます」という言葉をもらいましたが、相談の結果は「日程をずらすのは難しい」とのことでした。労働組合も「日程の変更はできない」という意見でした。この辺りで、辞める意志を固め始めました。

 26日に今度は東京労働局に相談に行きました。「違法性はないが、モラルの問題。どうしても会社に残りたいのであれば仲裁に入る」との提案をいただきましたが、もう辞めようと思っていたのでその話は断りました。

 大型連休明け7日に、退職願いを出しました。受理される前に一度、話そうということでその数日後に上司と面談しました。そこで辞めることを伝え、引き継ぎもあるし、約30日間残っていた有給休暇を2週間くらい取得して、6月中下旬まで待ってもらえませんか、と伝えると「その方向で進めよう」と。

 でも、その後メールが来たんです。「5月末で辞めてくれ。時間は短いけど引き継ぎはやってほしい」と。有給休暇の取得はほとんどできないスケジュールです。納得いきませんでしたが、もう議論する気にもなりませんでした。

専門家の中には、「退職日を会社が一方的に通告するのは違法だ」とする向きもあります。

:私も同感です。転勤はまだわかりますが、有給取得の申請が認められなかったのは黒に近いグレーではないかと。

「復帰後2日目での転勤辞令」はなぜ起こったと考えますか?

:個人のバックグラウンドになるので詳しくは話せませんが、もともと夫とカネカの考え方にミスマッチがあったのかな、と。人事にも上長にも育休の取得を相談していました。東京本社での男性育休取得はほとんど例がなかったようで、人事は「こういう事例をつくりたい」と前向きでしたが、上司は本音では喜んでいなかったのだろうなと思います。

ここまでツイッターで議論を呼ぶと予想していた?

:いえ、ここまで広がるとは思っていませんでした。きっと「パタハラ」というキーワードに加えて、我々の場合引っ越してすぐの異動など「古くからある人事あるある」の観点も加わったの広がったのかなと。私にはとても読みきれないくらいの返信やダイレクトメッセージが届いていますが、みんな今回の出来事を「自分ごと」に置き換えて発言しています。自分ごとに置き換えやすいから共感を生んだのではないでしょうか。