英投資ファンドCVCキャピタル・パートナーズからの買収提案や、その後の車谷暢昭社長(当時)の退任など混乱が続く東芝。6月の定時株主総会では、アクティビスト(物言う株主)との激しいやりとりが予想されている。

 東芝の企業価値を支えるのが、4割を出資する半導体大手キオクシアホールディングスだ。NANDフラッシュメモリーの製造を手掛け、企業価値は3兆円超ともされる。キオクシア株式の過半数を握る特別目的会社を主導する米投資ファンドのベインキャピタルはどう動くのか。ベイン日本代表の杉本勇次氏に聞いた。

米ベインキャピタルの杉本勇次・日本代表

海外の通信社や日本経済新聞が、ベインキャピタルが東芝本体の買収を検討していると報じました。実際のところは、いかがでしょうか。

杉本勇次・米ベインキャピタル日本代表(以下、杉本氏):一切検討していません。推測するに、ベインがキオクシアの経営を手伝っていることからそういう記事が出たのでしょう。東芝の企業価値の多くの部分を、キオクシアが担っているという見方もあります。東芝本体を買収するときにベインの存在は外せない、という発想があったのではないでしょうか。

 我々が仮に東芝買収を検討するとなると、東芝の経営陣、日本政府と調整して進めていきます。ああいう形の買収提案は行わないでしょう。

ああいう形というと、どういった形でしょうか。今回のCVCの買収提案は、簡易な資産査定を行う前の最初期の提案だったと聞いています。

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