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 新型コロナウイルスの新規感染者数は全国的に減少傾向となり、新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言の解除に向けた動きが進んでいる。一方で、今なお多くの人が医療機関での入院生活や、ホテルや自宅での療養生活を送る。第2波の懸念も高まる中、4月に新型コロナウイルスに感染し、医療機関への入院とホテルでの療養生活を送った都内在住の女性(30代)は自身の経験から検査の迅速化や、ホテルなど療養施設の環境改善を訴える。

女性の経過

4/4 38度台の発熱や倦怠(けんたい)感
4/10 PCR検査実施
4/13 PCR検査の陽性判明
4/14 都内の病院に入院
4/22 退院し、都内のホテルで療養開始
4/26 ホテルを退所

最初の症状は。

元患者:発熱と倦怠感が4月4日に始まりました。仕事が休みで、昼間は普通に過ごせていたのですが、夕方にだるさを感じ始めて熱を測ると38.5度ありました。

 あと、せきはありませんでしたが、鼻水がすごく出ました。

最初から新型コロナ感染症だと思っていましたか?

元患者:専門的な知識はありませんが、これまで経験したことのないだるさだったので怪しいとは感じていました。流行が連日報道されていることもありましたし、過去にインフルエンザにかかったときのような体の節々が痛む症状はなかったので、インフルエンザとは違うのかなと。

 ただ、ニュースで聞いていたような味覚や嗅覚がなくなるという症状はありませんでした。

その日はどのように過ごしたのですか?

元患者:そのまま家で寝ましたが、翌日になっても熱が下がらなかったので、家にあったロキソニン(解熱剤)を飲みました。すると、35度台まで一気に熱が下がり、体が楽になりました。

 でも、知り合いの医療関係者に聞くと、ロキソニンには新型コロナ感染症を悪化させる可能性がある成分が含まれている可能性があると言われ、その後は別の薬に切り替えました。熱の下がりは鈍くなりましたが、我慢していました。

食事はどうしていたのですか?

元患者:食欲はいつもと変わらずありましたが、熱もあったし、外に買い物に行くのは避けたほうがいいと考えたので、ウーバーイーツを利用しました。商品は玄関のドアノブにかけてもらっていました。

溺れるような息苦しさ

病院や保健所には連絡しなかったのですか。

元患者:今は見直されましたが、「37.5度以上の発熱が4日以上」が相談・受診の目安とされていたので控えていました。でも熱が出て3日目の4月6日に、不安もあったので保健所に電話しました。近所の病院で受診してほしいと言われたので、マスクをして歩いて行ける距離の病院に行きました。

すぐに新型コロナウイルス感染症と分かったのですか。

元患者:いいえ。すぐにPCR検査にはならず、陽性の結果が出たのは最初に熱が出てから9日後の4月13日でした。

 最初にかかった病院では、インフルエンザの検査をして、解熱剤と抗生物質を処方されました。医師からは「普通の風邪だったら、抗生物質を2、3日飲んでいれば熱は下がる。下がらなければ、また来てほしい」と言われ、帰宅しました。