病院のように生活必需品を取り寄せることはできたのですか。
元患者:それはできませんでした。生理用品などは用意していただいたのですが、痛み止めなどの薬は用意できないと言われました。タオルは用意してもらっていたのですが、枚数に限りがあるので2、3日は使うように言われていました。
病院に比べると不便な点も多かったと。
元患者:私が入院した病院が至れり尽くせりだったのかもしれません。エレベーターに療養者同士が意見交換をするチャットの案内が書かれたメモがあったのでアクセスしてみたのですが、同じように不満を持っていた人も多かったようです。
特に困ったのは室内の清掃でしょうか。掃除道具はエレベーターの近くに他の療養者と共用で使う粘着式クリーナーが置かれているくらいでした。症状には個人差がある中で、同じものを使って掃除するということには抵抗がありました。
PCR検査で2回連続の陰性結果が出て、ホテルに移って5日目に帰宅が許されました。
元患者:好きに帰っていいと言われていたので、タクシーで帰宅しました。その後、症状は出ていません。身近な人にも感染者は出ていないようです。
感染経路は分からなかった。
元患者:都心への電車通勤は発熱の前日までしていました。会食を控えたり、うがいや手洗いなどは行っていましたが、感染してしまいました。親からも「必要以上に出歩いていたんじゃないか」といさめられたりしたのですが、そんなつもりはありません。今は仕事もテレワークで人と会う機会もほとんどないのですが、コロナに感染していたことを理由に「自粛を守っていなかった」などと思われていないか不安な部分もあります。
発症後の経緯で医療体制などで改善を要望したいことはありますか。
元患者:私はマラソンが趣味で肺など体力には自信があったのですが、死を覚悟するくらい辛かった。医療態勢には限界があるのかもしれませんが、もう少し早くPCR検査などを受けられ適切な処置を行ってもらえる仕組みが必要なのではないかと感じました。PCR検査を受けやすくするなどの変更が行われるなど、いい方向に向かっているのかなとは感じています。
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