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 でも、翌日、翌々日と薬を飲んでいましたが、熱は下がらず、その次の日の4月9日には、これまでなかったせきも出てきました。たんも絡んで息苦しくて、溺れているような感覚。意識はありましたが、「こうやって死んでいくんだな」と本気で思いました。

 それで保健所に連絡すると最初にかかった病院に行けと言われ、エックス線を撮ってもらうと肺に影が見つかりました。医師からはPCR検査をしたほうがいいと言われ、「病院から保健所に報告するので、保健所からの連絡を待つように」と言われ、帰宅しました。

 でも、しばらく待っても連絡は来ません。そこで自分から保健所に問い合わせてみると、「病院からの連絡は来ていない」と言われました。私は区界に住んでいるのですが、私の住んでいる区と病院の区が違うため、居住区とは別の保健所に連絡が行き、そこで情報がストップしていたようです。

 居住区の保健所からは居住区内の病院で再度診断を受けないとPCR検査は受けられないと伝えられたのですが、連絡した区内の医院の医師の計らいで、翌10日に別の病院で検査を受けることになりました。

 そこであらためてインフルエンザの検査や、マイコプラズマ肺炎などの検査を受け、陰性を確認してからPCR検査を受けたのです。その日からは再び自宅療養をしていたのですが、13日に保健所からPCR検査の結果が陽性だったとの連絡が入り、翌日から都内の別の病院に入院することになりました。

入院生活は「快適だった」

入院生活の様子を教えてください。

元患者:こう言うのもなんですが、思っていた以上に快適に過ごすことができました。

 合計8日間入院し、最初の4日間は個室で、後半の4日間は通常は4人で使う部屋を1人で使わせてもらいました。パジャマは病院に用意してもらっていたのですが、民間の救急車が迎えにきてくれたときに下着やうがいをするコップなどは持参しました。

女性が入院生活を送った病室

病室は他の病気の患者とは離れていたのですか?

元患者:聞いた話では、私のいたフロアはコロナウイルスに感染した人しかいないようにしていたようです。病室から出ることはもちろん禁止。出るのはCT撮影をするときくらいでした。そのときもマスクをし、業務用のエレベーターを使うなど他の患者の方とは動線が一緒にならないように案内されました。