プロサッカーチームの大分トリニータは2021年シーズンでJ2リーグに降格となった。降格は4季ぶり3度目だ。少ない予算を戦術で補ってきたが、主力選手が複数引き抜かれた。西山哲平ゼネラルマネージャー(GM)はそのダメージを穴埋めできなかったと悔やむ。地域クラブとしての経営を成立させる難しさは、多くの企業の経営に共通する悩みでもある。

うちのクラブは予算規模がJ1で最低クラス、2018年にJ1昇格を決めたときでもJ2で真ん中より少し下くらいでした。「予算規模イコール順位」ではないと考えてチームを編成し戦っているつもりではありますが、長い目で見るとどうしてもその2つがリンクしてくるのも事実です。
そのため、ゼネラルマネージャーの私や招へいしてくる監督がいかに工夫してチームを作っていくか、戦術を積み上げていくかがポイントだと思っています。昨シーズンも、それ以前もずっと継続してやってきました。
その中で、毎年のように選手をビッグクラブに引き抜かれてしまう現実があります。J1に復帰した19年、20年はその移籍のダメージよりも積み上げてきたもののほうが上回っていたので、リーグ戦の順位も中位で残留できました。

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