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毎年数多くのチャリティーランナーが参加するロンドンマラソン(写真:ユニフォトプレス)

 3月3日に開催された東京マラソンは、雨にもかかわらず過去最高の約3万8000人が力走した。世界有数の大都市の中心部を市民ランナーが疾走する大会は世界各地で開催されており、いずれも大きな盛り上がりを見せている。

 4月28日に英ロンドンで開催されるロンドンマラソンもその1つだ。だが、大勢の市民ランナーが参加する大都市のマラソンというだけではない、大きな特徴がロンドンマラソンにはある。それが「チャリティー」である。

 ロンドンマラソンでは1981年の開始以来、募ってきた寄付金の累計額が今年、10億ポンド(約1480億円)を超える。昨年は6370万ポンド(約94億円)の寄付金を集めた。毎年開催される1日のイベントで集める寄付金額の世界記録を、実に12年連続で更新し続けている。

 寄付金を募るのは主に、自らがレースに参加する「チャリティーランナー」たちだ。こうしたランナーたちは、賛同する団体が持つレース枠を使って出場権を得る。そして、その団体のために一定の寄付金を集めることを「誓約」して参加する仕組みになっている。

 3月3日に開催された東京マラソンでも2011年以来、毎年チャリティーランナーが参加している。年々ランナーの数も増え続け、今年は約5000人が東日本震災復興支援事業や障害者スポーツ促進などのために参加を表明している。

 ロンドンと東京の決定的な違いは、その規模だ。東京マラソンの定員数は3万7500人で、募集されたチャリティーランナーはその7分の1ほど。これに対しロンドンマラソンでは、開催から2カ月近く前の現在で、既に約4万2000人の参加者のうち、約75%が大会公式のチャリティーランナーとして登録されている。実際には、その他の参加者も多くが、公式のチャリティー枠を利用せずにチャリティーランを行うため、事務局も正確な総数を把握できないほどの人気だ。