テレワークできる職種とできない職種がある
最後に残る課題は「テレワークできない職種がある」だ。店頭での接客だったり、工場での生産などは、「現場」があるため、自宅で仕事ができない。
しかし、今は非常時である。「できない」理由を並べるのではなく、何なら「できるか」を考える。パソコンの前でする仕事は、ゼロなのか? それを集めて、せめて半日だけでも在宅勤務できれば、少しでもリスクを減らすことができるのではないか?
たとえ、「パソコン業務」が無くても、時差勤務(時差出勤ではない)ができないか。また、交代出社で、物理的業務を実施する人員を最小限にできないか。ひとりでも多くの仲間が在宅勤務できれば、オフィスの「人口密度」も少なくなり、リスクも軽減できる。
離れて仕事をするからこそ、会うことを大切にする「テレワーク」を
大切なことは、正論に縛られて「できない」と決めつけないことだ。安倍総理も、2月29日の記者会見でこう語っている。
「この機に、感染拡大防止の観点からも、テレワークなど、IT技術を活用しながら、社会のあらゆる分野で遠隔対応を進め、未来を先取りする変革を一気に進めます」
「切り分けるテレワーク」から、「いつもの仕事ができるテレワーク」へ、大きく進化する機会でもあるのだ。ただし、テレワークができれば、会社に行かなくていい、ということではない。離れて仕事をするからこそ、「会うことの大切さ」を知ることができる。それが、この非常時のテレワークで学べることであり、日本がこれから目指すべきテレワークだと、筆者は信じている。
[コメント投稿]記事対する自分の意見を書き込もう
記事の内容やRaiseの議論に対して、意見や見解をコメントとして書き込むことができます。記事の下部に表示されるコメント欄に書き込むとすぐに自分のコメントが表示されます。コメントに対して「返信」したり、「いいね」したりすることもできます。 詳細を読む