新型コロナウイルスの新規感染者数が1日当たり70万人を超えていた1月初めの米国。出張で訪れた西海岸のシリコンバレー地域では、感染の有無を自宅で確認できるセルフ検査キットが町の薬局から消えていた。長引くコロナ禍で必需品の1つになりつつある検査キット。日本でも薬局などで買えるようになったが、新型コロナの新たな変異型「オミクロン型」の感染拡大が続く中、米国の状況は他人事ではない。

 アップル、グーグルなど米IT(情報技術)業界の名だたる企業が本拠を構えるシリコンバレー。大手薬局を回ってみて、目に付いたのが「検査キットの在庫はありません」と知らせる張り紙だった。ある店で販売員に話を聞いてみると、すでに1週間も売り切れたままだという。

 次の入荷予定日は4日も先。「在庫を確認する電話が頻繁にかかってくる。1日に100件くらい問い合わせがあるよ」と苦笑いして教えてくれた。無料もしくは安価でコロナ検査できる施設もあるのだが、外出することなしに手軽に素早く結果が確認できる検査キットの争奪戦が起きていたのだ。

 
自宅用コロナ検査キットが品切れしていることを知らせる薬局の張り紙
自宅用コロナ検査キットが品切れしていることを知らせる薬局の張り紙
 

 米疾病対策センター(CDC)によると、記者が現地にいた1月前半の新規感染者数は全米で1日当たり70万人を超え、カリフォルニア州だけでも10万人に達する日もあった。同州の人口は日本の約3分の1の約4000万人。日本国内で確認されている新規感染者数が足元で1日当たり5万人前後なので、同州での感染拡大は極めて深刻な状況だったといえるだろう。

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