サイバーエージェントを24歳で創業、日本のネット業界で存在感を高めてきた。過去最高の業績を上げたが、事業環境の変化は激しく予断を許さない。2022年、そして中長期にどうかじ取りをするのか、方針を聞いた。

(聞き手は 本誌編集長 磯貝 高行)

<span class="fontBold">[ふじた・すすむ]</span>1973年、福井県生まれ。青山学院大学経営学部卒業後、人材派遣会社のインテリジェンス(現・パーソルキャリア)に入社。98年3月にサイバーエージェントを設立した。2000年、当時史上最年少の26歳で東証マザーズに上場して注目を集めた。(写真=竹井 俊晴)
[ふじた・すすむ]1973年、福井県生まれ。青山学院大学経営学部卒業後、人材派遣会社のインテリジェンス(現・パーソルキャリア)に入社。98年3月にサイバーエージェントを設立した。2000年、当時史上最年少の26歳で東証マザーズに上場して注目を集めた。(写真=竹井 俊晴)

1998年に創業し、栄枯盛衰の激しいネット業界を生き抜いてきました。ここまでの道のりをどう振り返りますか。

藤田晋社長(以下、藤田氏):売り上げは順調に増えていますし、株価の推移も伸びているように見えますから、長い目で見ればいい会社じゃないかと胸を張りたいところです。しかし、やっぱり短期的には本当に利益を圧迫するような事業を始めたり、厳しくなって下方修正をやったりした時期もありますし、実際はでこぼこしている。

 そういう意味で言うと、実は今、すごく危機感があります。2021年は大きなゲームのヒットがあったのですが、手放しで喜べません。

スマートフォンゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」ですね。

藤田氏:やってみていただければ分かると思うんですが、かなり高いクオリティーになっています。私は開発に口を挟んでいないのですが、コストは相当かけています。スマホのソーシャルゲームはこれまで、チャカチャカと作って当てたというイメージがありましたが、実際には全然違ってきています。

 ですが、他社を見てもゲームで大きく当たったところはその後、何年にもわたって苦しんでいます。他の事業を立ち上げて収益を上げても、グラフで見ると焼け石に水のようになってしまう。

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