ベストセラー漫画「ドラゴン桜」でおなじみの弁護士・桜木建二。最近では、バーチャルYouTuber(VTuber)としても活動する弁護士・桜木が、日経ビジネス電子版に登場。ビジネスパーソンの悩みを一刀両断する。
連載12回目に登場するのは、販促業務を一元管理するクラウドサービスを提供する「SPinno(スピーノ)」の大角さん。スピーノでは最近、大角さんが中心になって、ビジネスチャットツール「Slack(スラック)」を導入した。
だが、なかなかメンバーが利用してくれないと大角さんは悩んでいる。
最近では、スラックのほかにも、マイクロソフトのクラウドサービス「オフィス365」に含まれるチャットツール「チームス」や、SNS(交流サイト)の「フェイスブック」「リンクトイン」のメッセンジャー、さらには無料通信アプリ「ライン」まで。
社内外で一緒に働く仲間とのやり取りは、メールからさらにチャットツールへと進化しつつある。スタートアップなど、もともとITツールに詳しい企業ならば、比較的スムーズにスラックなどが浸透するのかもしれない。
だがITリテラシーや働く人の年代など、多様性のあるメンバーが働く職場ほど、新しいツールはなかなか浸透しないものだ。
職場の情報共有や意思決定のスピードを速めるにはチャットツールは欠かせない。では新たなツールを使わない人たちが多い中で、どのように浸透させていくのか。
大角さんはできればスラックを「可能ならば1カ月、遅くとも3カ月で浸透させていきたい」と考えていた。
だが、桜木はその思惑にNOを出す。「人間の習慣は、1カ月くらいでそんなに簡単に変わらない」というのだ。
例えばガラケー時代、携帯電話が圧倒的に普及しても、ごく一部には「携帯電話を持たない方が縛られなくていい」と考え、実践している人がいたはずだ。これまで世にないツールが社会に浸透するには、やはり10年、20年という時間が必要になる。
職場のITツールにも似たような側面がある。人間の生活スタイルはそんなに簡単には変わらない。導入してから3カ月くらいで、ようやくじわりと広がり、そして6カ月くらいたった頃から浸透していく、というのだ。
そして浸透速度を速めるには、工夫も必要だという。そのコツについて桜木は「ツールよりもルールを浸透させること」と明かした。一体、どういうことなのだろうか。
続きは、動画でチェックしてみよう。
弁護士

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