ベストセラー漫画「ドラゴン桜」でおなじみの弁護士・桜木建二。最近では、バーチャルYouTuber(VTuber)としても活動する弁護士・桜木が、日経ビジネス電子版に登場。ビジネスパーソンの悩みを一刀両断する。
連載7回目に登場するのは、新興アパレルブランド「ファクトリエ」で広報や企画の仕事に従事する山岡真由子さん。
山岡さんの目下の悩みは、どうすれば会議がもっと盛り上がるのかということ。山岡さんは普段、自分が企画したプロジェクトで、メンバーを集めて会議を開いている。会議の場では、意見が一切出ないわけではない。参加する人々は現状でも意見を口にしてはいる。
ただ、もっともっと会議が盛り上がって意見が積極的に出れば、それがプロジェクトの大きな推進力になるのではないかとも期待している。会議を盛り上げるには、一体どうすればいいのか。
同じような悩みを抱える人も多いはずだ。
「朝礼がまるでお通夜のよう」
「意見はないかと振ると、みんなが一斉に下を向いて黙る」
「誰も、積極的に発言してくれない」
会議のファシリテーションを任される経験が増えると、そんな不本意な場面に遭遇することも珍しくはない。「もしかして、部下に嫌われているんじゃないか」。そう思って落ち込むマネジャーもいるだろう。
会議で、いいアイデアや意見がポンポンと出るようにするには、どうすればいいのか。
桜木はこんな悩みに対して、米グーグルの研究結果をもとに、こう解説をする。「メンバーがどんどん自分で意見を言えるようにするには、“心理的安全性”が必要」と。そしてメンバーの心理的安全性を脅かしているのは、もしかするとファシリテーターの不用意な一言なのかもしれないというのだ。
組織・人事コンサルティングを手掛けるリンクアンドモチベーションの麻野耕司取締役の著書『THE TEAM 5つの法則』を引用して、桜木は説明を重ねる。以下のようなケースが、マネジャーやファシリテーターが、メンバーの心理的安全性を脅かしているケースだというのだ。
1つ目は、「無知だと思われる不安」。「こんなことも知らないのか」などという言葉がそれに当たる。
2つ目は、「無能だと思われる不安」。「こんなこともできないのか」などと言われると、誰だって傷つく。
3つ目は、「邪魔だと思われる不安」。「この会議で邪魔な存在なのではないか」という不安を抱かさせる態度や言動がそれに当たる。
4つ目は、「批判的と思わるのではないかという不安」。反対意見そのものが批判的であると評価されるならば、メンバーは意見を口にしなくなる。
いずれも、会議でついつい言ってしまいそうな言葉や態度ばかりだ。
だが、それがまずい。4つの不安を解消するために、マネジャーやファシリテーターはどのようにふるまえばいいのか。
解決策は、動画でチェックしてみよう。
弁護士

(C)プロジェクト桜
Powered by リゾーム?