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思想は空洞、「ドーナツの穴」

その「あるべき姿」は、言語化して経営陣や社内で共有できるようなものではない、ということでしょうか。

金井氏:おっしゃる通り、言語化をある意味しきれません。いわば“ドーナツの真ん中”があるわけです。これはむしろいいことで、言語化できない“ドーナツの真ん中”が空っぽで、常に答えがない状態だから、常にみんなが考えるわけです。これがある意味、日本的なんだろうし、哲学的なんだろうし、「無印良品」を発明した創業メンバーたちの最大の功績のようなものです。

“ドーナツの真ん中”のイメージは、みんな少しずつ違います。経営的な視点でいえば、当然、何をするかは決めていくのですが、それはドーナツの周辺の部分で、真ん中はやはり空っぽなんです。

決めていく一つひとつの事業は、穴の周りの実の部分だと。

金井氏:そうです。実体のあるドーナツですよ。ただ、それでも常に、ドーナツの真ん中の空洞の部分をイメージしつづけるのです。

>>インタビュー後編は明日2月20日に掲載します