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 日本イノベーター大賞の受賞者からイノベーションのヒントを学ぶ。第4回は、「日経ビジネスRaise賞」のベスト5に入選した、ENECHANGE創業者の城口洋平会長。電力の需要を予測するAI(人工知能)などを開発し、脱炭素社会時代のデジタルプラットフォーマーになることを目指す。

■第17回 日本イノベーター大賞 表彰式 観覧募集(無料)

第17回 日本イノベーター大賞の受賞者や選考委員が一堂に集まる表彰式をご覧になりませんか。観覧希望(無料)を受け付けます。定員(200人)に達し次第、締め切らせていただきます。

  • +日時:2019年2月26日(火) 16:30~(16:00受付開始)
  • +第1部:16:30~17:20 表彰式
  • +第2部:17:30~18:30 受賞者・選考委員によるトークセッション
  • +場所:グランドプリンスホテル高輪プリンスルーム(東京・港区)

観覧ご希望の方は、以下の登録フォームにご記入ください。

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■日本イノベーター大賞の詳細
日本イノベーター大賞受賞者決定、大賞は良品計画の金井政明会長

◇大賞
金井政明氏 良品計画 代表取締役会長(兼)執行役員

◇日経ビジネス賞
関家一馬氏 ディスコ 代表取締役社長 最高経営責任者(CEO)

◇日経ビジネス50周年特別賞
松本恭攝氏 ラクスル 代表取締役社長CEO

◇日経xTECH(クロステック)賞
島正博氏 島精機 代表取締役会長

◇日経クロストレンド賞
キズナアイ バーチャルYouTuber
(代理人:大坂武史氏 Activ8代表取締役)

◇日経ビジネスRaise賞
小林晋也氏 ファームノート 代表取締役

◇日経ビジネスRaise賞ベスト5(ファームノート小林氏に次ぐ上位)
城口洋平氏 ENECHANGE 代表取締役会長
羽生雄毅氏 インテグリカルチャー 代表取締役
石﨑雅之氏・フレッド・アルメイダ氏 アセントロボティクス 代表取締役CEO/創業者・チーフアーキテクト
倉原直美氏 インフォステラ 代表取締役CEO

 第17回 日本イノベーター大賞(主催:日経BP社)の受賞者からイノベーションのヒントを学ぶ。第4回は、「日経ビジネスRaise賞」のベスト5に入選した、電力の需要を予測するAI(人工知能)などを開発するENECHANE会長の城口洋平氏。データ解析をエネルギー業界に適用し、エネルギーの効率利用というイノベーションを起こそうとしている。2016年の電力小売り完全自由化を機に、自分に合った新電力を勧めてくれる比較サイトをオープンしたほか、スマートメーターで取った電力使用データの解析を手掛ける。

電力事業にかかわりたいと考えていたのですか。

城口洋平氏:中高時代を神戸で過ごしました。高校2年生の時に生徒会長をやっていたのですが、阪神大震災から10年の節目の年で、震災について考える機会がありました。そこから東日本大震災があり、改めてエネルギーを震災と重ねて考える機会があった時に、エネルギーは重要な問題だと。日本の根幹であり私たちにとって一番必要なものであると考えました。その思いを持ってケンブリッジ大学の博士課程に進み、エネルギーを勉強して今に至ります。

ENECHANGEの前身のケンブリッジ・エナジー・データ・ラボ(CEDL)を起業したのはケンブリッジ大学大学院に在学中でしたよね。

城口氏:(給排水の設計などを手掛ける)エプコ創業者の岩崎辰之さんから声をかけていただいたんです。東日本大震災が起き、岩崎さん自身も水道に次いで、電気やガスなどのインフラ事業に取り組みたいと。ただ私はまだ博士課程に入ったばかりだったので、すぐに会社を作るタイミングではなかった。ではまずはエネルギーのデータに関して研究する場所を共同で作りましょう、と合意してできたのがCEDLでした。

 博論の研究テーマがまさにエネルギーデータ、スマートメーターのデータ解析だったので、それをやることは決まっていましたが、どんな事業にするかは決まっていませんでした。