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 通常の検索結果において、百度ではオークション形式でお金を払った広告主のリンクを混ぜて上位に表示しており、批判もあります。広告との峻別についてどう考えますか。 

 誤解されがちなのですが、有料の広告に関しては区別できるマークをはっきりとつけています。

 ユーザーは普通の検索結果でも広告でも「とにかく意味のある検索結果を表示してほしい」と願っています。例えば、米国のビル・クリントン前大統領に関する本を探しているのであれば、自分が探し求めている中身に一番近い結果を表示できるかどうかが重要になります。

 当社が小さなベンチャーから中国でナンバーワンの検索サイトになったのは、強制して使ってもらったからではありません。ネットユーザーが百度が一番使いやすいと選んでくれたからです。有料広告の表示が邪魔ならば、ユーザーは離れていくはずです。ライバルは有料広告と通常の検索結果を分けていますが、中国のユーザー数は増えていません。どれが良い検索サイトかどうかを決める権利は、ユーザーの側にあります。

傍白

 インタビューは日本での本格サービス開始の前日。拠点は六本木ヒルズに移したばかりです。100人ほど入れるオフィスに今は30人ほど。がらんとした印象がありますが、「毎日が入社式」のような滑り出しは、今後の成長余力の証しのように映ります。

 米国などで学び就職し、中国に帰って起業する青年を「海亀族」と呼びます。「米国ではもう成功する機会は少ないが、中国ならたくさんの好機がある」と李さんも目を輝かせます。

 「百度(バイドゥ)」という社名は宋の時代の漢詩の一節に由来するそうです。「人混みの中を幾度となく探した。ふと振り返ると、あの人はいた」。大切なものを探し出した喜び。成功の芽もそうやって育むのでしょう。