全6768文字

 中国が今回の新型コロナウイルスを収束させるのに個人情報をどのように生かしたのかも日本が学べる点でしょう。感染の拡大を抑えるべく、中国政府が医療情報をはじめとする個人情報を利用した可能性があります。どのような医療情報が防疫にどのように生かせるかは、研究しておくべきテーマです。もちろん、国の体制が異なるため、日本が中国と同じように個人情報を収集したり利用したりすることはできないでしょう。しかし、研究は必要です。

  例えば、中国では既に、IT技術を活用して、個人情報の集中管理と分析を基に利用者の健康状況を把握し対処する遠隔医療サービスが提供されています。新型コロナウイルスへの感染を懸念する人がSNSの「微信(ウィーチャット)」を通じて病院に登録し、自分の健康情報を送る。病院はそれを監視していて、その人の容体が一定以上に悪化するとその人の自宅に迎えに行くそうです。中国の方が社会全体にスマホが普及しているし、遠隔治療も進んでいるのでできる取り組みですね。日本が将来、遠隔医療体制の構築に取り組む際に、大いに参考になるシステムであると思います。

どの人を来院させるべきか、判断するのにAI(人工知能)を使っているかもしれませんね。

瀬口:はい。次世代通信規格5Gが普及すれば、中国の医療サービスはさらに進むことでしょう。