今回のチェックポイント
  • ●ゼロイチ人材に必要な3つの力は?
  • ●AI時代に大切にすべき感情は?
ラインアップ(全6回、毎週木曜日掲載)
  • 01 「問いを立てる力」が未来を作る
  • 02 「問いを立てる力」をどう育む?
  • 03 フォロワーもリーダーである
  • 04 日本の学校こそ多様性がある
  • 05 これまでの高等教育は通用しない
  • 06 「自分らしくいよう」と開き直る
※今後の内容は変わることがあります
>> 一覧

UWC ISAK Japanを設立した背景には、どのような思いがあったのですか。

小林りん(UWC ISAK Japan代表理事):私たちの学校のそもそも建学の精神、ミッションとしては、日本だけではなくてアジア代表地域、それからその先にあるグローバルな社会のために変革を起こせるチェンジメーカーを育てるという考えがあります。

 たまにグローバルリーダーを養成している学校だと報道していただくことが多いのですが、そうすると何か大企業のCEO(最高経営責任者)とか、政治家をイメージされる方が日本の場合は多いので、あえて「チェンジメーカー」という言葉を使っています。

 この背景には、肩書とか立場を越えて、人はどんな立場でも「ゼロ(0)」から「イチ(1)」、あるいは「チェンジ」を作れる、変革を起こせるという信念があります。では、チェンジメーカーをどうやって育てるのとよく言われるのですが、3つ大きな大事にしている力というのがあります。たぶん、今日に一番つながる話なのが、1つ目の「問いを立てる力」だと思うのです。

次ページ AI時代には「問いを立てる力」が重要になる