(写真:PIXTA)

 成長鈍化の傾向が鮮明になっている中国経済。2020年においても最大のポイントとなるのは、米中貿易戦争の行方だ。

 「貿易協議が合意に達するのは中米両国民と世界の人々の利益となる」(中国商務省の王受文次官)。19年12月13日、米中両政府は貿易協議の第1段階で合意に達したと発表した。米国が中国からの輸入品に課している追加関税を段階的に取り消すことを承諾したと中国側は説明している。一方の米国は、米農産品の購入拡大や知的財産権保護の強化、技術移転の強要の是正、金融サービス市場の開放、人民元相場の透明性向上を中国が約束したと説明した。

 順調にいけば20年1月にも合意文書への署名が実現し、追加関税率が引き下げられることになる。ただし、楽観視はできない。中国の意向とは裏腹に、米国の発表に追加関税の段階的撤回への言及はなかった。第1段階の合意を市場は好感したものの、根本的な合意まではほど遠い。

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