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 タイとミャンマー、ラオスの3カ国の国境が交差する「ゴールデントライアングル(黄金の三角地帯)」と呼ばれる地域では、1990年代まで麻薬の原料となるケシが盛んに栽培され、世界中に輸出されていた。当時を知る人は、この3カ国に対して「麻薬がはびこる国」という印象がまだ少し残っているかもしれない。

 ただ、この三角地帯が悪名をはせていたのも今は昔。現在は観光客も立ち入れる安全なエリアとなり、麻薬の使用に関しても各国は厳しい態度で臨んでいる。2000年代前半にはタイで多数の死者を出す壮絶な撲滅作戦も実行された。

 むしろタイでは違法とされてきた大麻に改めて焦点を当て、これをうまく活用しようとする動きが広がっている。18年末、軍事政権下の国会に当たる立法議会が東南アジアで初めて、医療や研究目的で大麻を使用することを認める法案を可決し、今年に入って関連法も相次ぎ施行された。その結果、医療目的に限り、専門家の管理のもとでなら大麻を栽培し、使用する環境が整った。

タイ国立のアバイブーベ病院で栽培されている医療用大麻